3月16日(土)に、「IUJむすびばカレッジ」を開催しました。今回のご講演は後藤英明教授(国際大学国際関係学研究科)が地域性における信頼度や忍耐強さが経済成長や学力にどのような影響を及ぼすのか、様々な統計をもとに分かりやすく解説しました。
著名な経済学者が世界価値観調査時に使用した実際のテストをいくつかご紹介し、他者をどのくらい「信頼」しているか、「忍耐強さ」に関する調査結果をもとに、国民性を知ることができました。結果によると、日本をはじめとするアジア諸国は他者に対する信頼度が高く、信頼度の変化が経済成長の推移にも関連していることが分かりました。また、個人主義・集団主義の測り方でみると日本人は集団主義を好む傾向があり、集団主義的な国々は稲作に適し、一方で個人主義的な国々(北米や豪州に多い)は小麦作に適している傾向があるなど、さまざまな調査結果が経済活動にも関連していることが分かりました。
講義の後半では、50年稲作に従事しているという参加者から、「昨年は高温・水不足に見舞われたが、農家同士が水位を分け合ったことで何とか収穫することができた。今日の話を聞いて、いかに集団主義的な傾向が稲作に合ってるか再認識することができた。」という感想もありました。
また今回、新聞日報掲載記事を見て遠方からお越しいただいた方がいらっしゃいました。IUJむすびばカレッジが南魚沼市を超え広く認知されてきたことを嬉しく思います。「IUJむすびばカレッジ」を通して、皆さんの関心のある様々な話題の提供や市民の皆様との交流をはかり、より一層地域に溶け込んでいけるよう取り組んでまいります。来月も開催しますので、初めての方も気軽にご参加ください。
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★市民の皆様とのQ&Aコーナー★
会場の皆様からいただいたアンケートの質問に講師がお答えします!
≪≪次回のご案内≫≫
2024年4月20日土曜日 15:00~(会場14:30)
スピーカー:レ タン フー(国際大学国際経営学研究科 在籍2年生)
テーマ:「ベトナムにおける日系企業のサステナビリティ戦略について考える」
詳しくは専用ウェブサイトをご覧ください。過去全12回の記録動画もご覧いただけます。
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「IUJむすびばカレッジ」とは…
国際大学の教員が自身の研究・教育分野の視点からみなさまの生活に身近なトピックについてお話をします。対話を通じて市民のみなさんに国際大学のことをもっと知っていただくための交流の場となることを目指しております。
毎月第3土曜日(8月・12月を除く)に南魚沼市事業創発拠点MUSUBI-BAにて開催しています。参加費用は無料、事前登録制です。
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国際大学
スーパーグローバル大学推進・地域連携室
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