2025年11月15日(土)、シーズン3最終回となる「IUJむすびばカレッジ 第30回」を開催しました。
今回は、国際大学国際関係学研究科に在学するシニアンスカヤ・ユリア氏を講師に迎え、「日露関係の歩みとこれからの可能性 」をテーマにご講演いただきました。
講演では、ロシアが日本との外交を試みた18世紀から、日露戦争や第2次世界大戦を経て現在に至るまでの歴史的経緯が紹介され、平和条約締結交渉がいまだ実現していない背景について、丁寧で分かりやすい解説がなされました。
また、現在も交渉が難航している北方領土問題については、領土や資源をめぐる争いにとどまらず、安全保障やアイデンティティといった多層的な要因が絡み合う複雑な問題であることが示され、メディアではなかなか知ることのできない、ロシア出身者ならではの視点に触れる機会となりました。
後半の質疑応答では、近年のウクライナ侵攻やプーチン政権に関する質問が多く寄せられ、ユリア氏が真摯に答える姿が印象的でした。その後の交流会では、参加者が列をつくるほど活発にユリア氏との意見交換が行われ、本テーマへの関心が高いことが伺えました。



【参加の声】
「ウクライナ問題についてロシア国民がどう感じているか、とても興味があったので聞けて良かった。なんかすごく感動した。最後はユリアさんの人柄に感動しました。」
「世界から来ている学生達と国際大学で学んでいる講演者は、これからの国際関係を作っていくリーダーとして世界平和に貢献していってほしい。」
当日は、市内外から約40名の方々にご参加いただきました。
参加者からいただいた質問への回答はこちら
当日の様子はTubeIUJにて公開しております。ぜひご覧ください。
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今回をもってシーズン3(全10回)は終了し、1年間で500名(延べ人数)を超える皆さまにご来場いただきました。ご参加くださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
また、おかげさまで2026年1月よりシーズン4として本事業が継続することが決定しました。
8月、12月をのぞく全10回の開催を予定しております。
開催日時などの詳細については、本ウェブサイトにて随時ご案内いたします。
4年目を迎える「IUJむすびばカレッジ」も、引き続きどうぞご期待ください!
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国際大学
むすびばカレッジ事務局
Eメール:presoff@iuj.ac.jp
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