日本・グローバル開発学プログラム(JGDP: Japan-Global Development Program)は、日本の経済発展と企業成長を主なケース材料として、普遍性のある発展と成長の論理を政治・経済・経営の分野にまたがって学ぶ2年制修士プログラムで、以下の点を特長としています。
このプログラムは、日本専門家を育成するためのものではありません。将来各国のリーダーとなることが期待されている留学生達が、母国発展の政策/戦略立案に携わるとき、日本の開発経験の論理と教訓を学んだことが、大いに役立つと私たちは考えます。日本の開発経験の背後にある論理が、グローバルシーンに適用され、国や企業の発展に役立てられる、それが、このプログラムを「日本・グローバル開発学プログラム」と名付けた所以です。 また、JGDPは、日本人学生が、自国の発展について、きちんと海外で説明できるようになることを可能とし、国際人材としての活躍する一助となることでしょう。
JGDP は国際関係学研究科の修士課程と国際経営学研究科の修士課程に本学が初めて共通の履修課程として導入する国際人材育成プログラムです。入学者選抜試験は研究科毎に実施されるため、JGDP の志願者は、自らの専門分野に基づいて、どちらか一方の研究科に願書を提出していただきます。
JGDPでは本学の既存の修士プログラムに通じる5つの専門分野を提供しており、各専門分野に応じた学位を取得することができます。
専門分野 | 学位 |
外交政策 | 修士(国際関係学) |
経済政策 | 修士(経済学) |
開発政策 | 修士(国際開発学) |
公共経営 | 修士(公共経営学) |
経営 | 修士(経営学) |
国際経営学研究科に属するJGDP学生は「経営」を学び、修士(経営学)すなわち、MBAを取得します。
JICA(独立行政法人国際協力機構) 開発大学院連携プログラム
JICA開発大学院連携は、趣旨に賛同する国内の大学とJICAが連携し、開発途上国から来日した人材が、大学の学位課程の中で専門分野の教育・研究に加え、日本の開発経験(日本の近代化の経験や戦後のドナーとしての知見)について英語で学ぶプログラムを提供します。
これにより途上国の人材が、体系的に日本を理解し、帰国後に母国の発展に効果的に役立ててもらうことを狙いとしています。
さらには、日本で学んだ途上国の人材が、母国で、知日派・親日派のトップリーダーとして活躍し、両国間関係が中長期的に維持・強化されることが期待されます。
また、途上国からの優れた人材の受入を通じて、国内の地域活性化や大学の活性化、日本でのグローバル人材育成などの副次的効果も狙いとしています。
本学が提供するJGDPはJICAと国際大学とが共同で実施運営する、JICA開発大学院連携プログラムです。