第1回CHOフォーラム、成功裡に終了
9月16日(金)午後2時30分より約4時間にわたり、『第1回CHOフォーラム』が国際大学キャンパスにおいて開催され、国内主要企業44社61名の企業人事責任者等が参加しました。CHO(Chief HR Officer)フォーラムは、グローバル競争時代を勝ち抜くリーダーの育成をテーマに、経済同友会代表幹事および武田薬品工業株式会社 代表取締役社長 長谷川 閑史 氏、日本GE株式会社 取締役シニアHRマネージャー 八木 洋介 氏、ワールドワイド・シティ・グループ 最高経営責任者 尹銘深 氏による講演を軸に、活発な質疑応答や意見交換が行われました。
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三氏による講演要旨は以下の通りです。
(写真左から長谷川 氏、八木 氏、尹銘深 氏)
「Takedaのグローバル戦略と人材育成」
武田薬品工業株式会社 代表取締役社長 長谷川 閑史 氏
世界人口のトレンドを見ても、近い将来新興国やアフリカが中心となる世界経済の成長パラダイムが変化していくため、現在の先進国が経済をリードしていると過信してはならないと警鐘を鳴らした。医薬品業界をとりまく経営環境の中でTakedaは、"Globalization/Localization," "Diversity/Inclusion," "Innovation/Reverse Innovation"をキーワードに、途上国向けの製品開発を行っている。このキーワードに即した日本企業の経営課題と Takeda の取り組み、特にM&Aを梃子にした市場/組織/人材のグローバル化にスポットがあてられた。
「日本GEのグローバル人材育成の取組み」
日本GE株式会社 取締役シニアHRマネージャー 八木 洋介 氏
GEは“Growth & Return”という明確な「勝ちの定義」をスタートラインに据え、世界トップレベルの業績を可能にするメカニズム、すなわち、コミットしたことを必ず実現させるための日常的なレビューとコーチングのオペレーション・メカニズムを持ち、そして個々のポテンシャルの最大化を可能にするストレッチアサインメントを与えている。世界的に定評のあるGEのこのような人材育成を基盤に、日本GEではリーダー、グローバル人材の育成について次のような努力を行っている。
GE人イコールグローバル人という前提のもと、先ずは言行一致を世界共通として、社員に徹底的にGEらしさを追求させる。米国や中国、インド、韓国と比較すると、日本のリーダーには思いやりはあるが、グローバルな発想と「勝つ」思考に欠けている。日本から世界に通用するリーダーを育成するため、弱点にフォーカスした日本人向け1年プログラム"Japan-LEAP"を実施している。日本で成功したこのLEAPプログラムは、世界10数カ国に波及している。
「中国で成功する人事戦略」
ワールドワイド・シティ・グループ 最高経営責任者 尹銘深(チャールズ・イン)氏
尹氏は本学の5期目の修了生で、MBAプログラムとしては一期生。
日本企業が中国で勝つ人財戦略を紹介。まず「栽下梧桐樹、自有鳳凰来(美しい鳥を集めたければ、美しい木を育てよ)」という中国の古いことわざを引用し、中国の人財にとって現在の日本企業は枯れ木のように魅力がないことがデータも含め説明された。
「チャイナ・ドリーム」が巻き起こる中国市場は「ジャングル」であり「肉食系人財」が必要、とキーワードを散りばめて説くと共に、ビジネス文化・雇用文化の違いを理解することや、ローカリゼーションの重要性などが豊富な事例と共に紹介された。
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質疑応答では、ご参加下さったCEOのお二人、中外製薬株式会社 永山 治 代表取締役社長 及び 株式会社三越伊勢丹 大西 洋 代表取締執行役員より次のコメントを頂戴しました。
(永山 氏)日本人がグローバルリーダーを目指すには、逆説的だが、日本が、外国からの投資や、外国人の活躍の機会を増やしていく必要がある。社会の根本で、日本はもっとオープンにならないといけない。医薬品の研究開発では、日本も強いが、やはり米国が強い。米国社会の強さは、そのオープンさだ。能力があれば、誰でも大学教授になれるオープンな社会。日本社会をもっと開いて行く可能性を持つ国際大学を、積極的に利用して行きたい。
(大西 氏)企業の成長は人材の育成につきる。「グローバル人材とは。リーダーとは」 日々考えて来た。自らずっと平均点の優等生を採用してきたつけが、まわってきて、日本企業・日本経済は危機的状況にある。今こそ、国際大学のような精神と環境を有する人材育成機関を積極的に支援して行きたいと思う。
最後に、森学長からの指名で、G&S Global Advisors Inc. 橘・フクシマ・咲江 代表取締役社長からもコメントを頂戴しました。
(フクシマ 氏)世界のどこであろうと、グローバルに活躍できるのは「外柔内剛=内なる"Integrity"と外へのしたたかさを併せ持つ人」 であろうと思います。英語では「鉄の拳をベルベットに包む人(Iron fist in the velvet glove)」という表現があります。
そして、企業の人事部門には次の3点を望みます。
- どこに行っても独立した仕事ができる人を育てていただきたい。それが最も人にやさしいことです。
- 人事部門には、世の変革の先端を行っていただきたい。維持すること、守ることばかり優先していると変革が困難になります。
- 組織のDiversityを実現するためにも、何国人とか、女性といった、属性の一部でではなく個人個人として見て、評価していただきたいと思います。
第1回CHOフォーラムは、質疑応答も活発に行われ、予定より10分超過し終了しました。参加者の皆様からは、異口同音に非常に有意義な時間だったとの感想をいただきました。年1回の開催を予定しているCHOフォーラムの次回は、2012年春、東京にて開催される予定です。
第1回CHOフォーラムのプログラムはこちらでご覧いただけます。
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