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IUJむすびばカレッジ Q&Aコーナー

2024年5月1日更新
国際大学

市民の皆様からいただいた質問に講師がお答えしました!

≪第14回≫ 2024年4月20日(土) テーマ「ベトナムにおける日系企業のサステナビリティ戦略について考える」

ご回答:レ タン フーさん

・ベトナムの若者がサステナビリティに興味がある理由を教えてください。

その理由としては、若者がSNSを通じて環境問題やサステイナビリティについて考える機会が増えてきたからです。ベトナムには世界各国から労働力や生産量を求めて工場が集まっています。しかし、大気汚染の問題が深刻な街としてハノイが1位、ホーチミンが3位にランクインしてしまいました。その後、「Go Green」というキャッチコピーがSNSを介して拡散し、若者の間で環境問題に関する意識が高まりました。

・(環境のためには)あまり経済が発展しないほうが良いのでは?農業を大切に、地球を大切に。ご意見がありましたら教えてください。
経済成長そのものを否定するのではなく、持続可能性を考慮した形で成長することが重要です。農業を大切にし、地球を守るためには、私たちの経済活動や消費行動を再評価し、より持続可能な未来を目指すべきです。
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≪第13回≫ 2024年3月16日(土) テーマ「稲作、信頼と経済発展」

ご回答:後藤 英明教授

・今後の日本という国のことについて先生のお考え

難しいご質問です。個人的には、技術革新の活用等によってどれだけ労働生産性が向上していくか、また、生活の質を高めるためにどのような取り組みが可能か(なされるか)、といった点に注目しています。

・政治制度の経済発展が及ぼす影響

経済発展が政治制度にどのような影響を与えるかは、各国の歴史的背景、文化や慣習、教育水準、経済構造(たとえば、どのような分野・産業による経済発展か)等々、数多くの要因に依存しますので、特定の国にご関心がある場合はその国の事例を詳細に考察する必要があり、私の手には余ります。ただ、経済成長と民主主義の関係を分析したマサチューセッツ工科大学のアセモグル教授らによる研究によりますと、民主主義は経済成長に寄与する傾向がありますが、経済成長は必ずしも民主主義を促進するとは限らないようです。

・インドはこれから発展すると言われていますが、先生の資料をみると難しそうですか?

私はインドの専門家ではありませんが、経済発展は忍耐強さ、信頼、個人主義・集団主義といった(文化的)要素だけで決まるものではなく、教育、制度、インフラ等々、多くの要因が絡み合っています。文化的特性も重要ですが、それだけが全てではなく、多様な要素を総合的に考える必要があると思います。

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≪第12回≫ 2024年2月17日(土) テーマ「2024:世界の紛争地帯を俯瞰する」

ご回答:山口 昇教授

・私たち、日本人、一市民として、世界平和に貢献していく為に、具体的にできることは何か、教えてください。

私たち一人一人の立場できちんと責任を果たしていくことに尽きるように思います。そのためには、ご自分の立場に誇りを持ち、かつ他人の立場にも敬意を払って、より良く、より豊かな社会を築くことが第一のように思います。

・世界の安定(戦争)について

歴史は神(あるいは仏)が司どるもののように思えてなりません。謙虚に神仏の思し召しだということを認めた上で、平和と安定のために人類ができることを最大限積み重ねていくということでしょうか?

・日本の国防をどうしていくのが重要か

国が生存し続けるためには国防が不可欠ですが、国防が目につかない平和な状態が最も望ましいことにも注目すべきだと思います。その上で、平和とは何かを考える際、平和でない状態をイメージアップし、それを避けるために何をするかという問いに正面から取り組むことも時折必要だと思います。

・羽田事故について関係者全体に無いものは異常事態に音で注意喚起するなり、全体移動等をさせるようなシステムが必要と思いますか?目だけはダメです。

航空事故の多くは、何重にも施された安全策を「偶然」すり抜けて起きます。手痛い経験を無駄にすることなく、対策を積み重ねていくことが不可欠で、その中には、機械やシステムによるものだけでなく、運航に関わる人々の意識を良い方向に向けるた目の施策も必要です。

・憲法改正についてのお考え、第9条など。

9条にこだわらず、改正の手続きを経ることで「日本国憲法は自分のものだ!」という意識を強めることができるのではないかと期待しています。前文にある「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」という部分は特に好きですが、終戦直後の占領下で制定されたこともあり、なんとなく自分のものではないような気持ちがあるのではないかと思います。自分たちの憲法に誇りを持つためにも、議論を深めることは有益ではないでしょうか?

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