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国際経営学総代スピーチ2025

謝辞国際経営学研究科 2025年度修了生

国際経営学研究科国際経営学専攻 修士(経営学)

Yonjan, Chuten Gyalmo

皆さん、こんにちは。
2年前、私はスーツケースを片手に、浦佐駅のホームに立っていました。胸には、期待と不安が入り混じった気持ちを抱えていました。振り返ってみると、国際大学での経験がこれほど私の人生を変えるとは、当時の私は全く想像していませんでした。

そして今、私はあのスーツケースでは収まりきらないほどのたくさんのものを抱えて、ここに立っています。大陸を越えた友情、数え切れない思い出、そして心いっぱいの感謝の気持ちです。
正直に言うと、修了生総代に選ばれたときはとても嬉しかったです。でも、いざパソコンの前に座ってこのスピーチを書こうとしたとき…完全に手が止まりました。たった5分で、この2年間をどうやってまとめればいいのか?
勉強のことを話すべきでしょうか?戦略を議論し、ビジネスモデルを組み立て、リーダーシップを学び、時にはフォロワーシップも学んだ日々。たとえば、バーチャルでエベレスト登頂に挑戦した時、酸素ボトルや薬の管理に奮闘しながら、教科書では学べないことを自分自身とチームから学びました。それとも、国際大学のオープンデイの話?世界中の学生が自国の文化を誇りにまとい、才能を披露し、真の多様性とは何かを教えてくれたあの日。あるいは、教室の外の出来事?スポーツやダンス、寮での笑い声、夜遅くまで続いた真剣な話やくだらないゴシップの数々…。このスピーチを感動的にするべきか?それともモチベーションを与えるものにするべきか?でも、正直なところ、この2年間を1つのスピーチで語り尽くすのは不可能です。なぜなら、私たちを変えたのは授業やイベントだけではなく、そこから得た「視点」だったからです。

かつては遠く感じたセブンイレブンまでの30分の道のりが、今では恋しくてたまらない散歩道になり、見知らぬ顔だったクラスメートが、今では一生忘れたくない存在になりました。最初は「ここに馴染めるだろうか」と心配していたのに、今では「どうやってこの場所に別れを告げればいいのか」と悩んでいます。成長したのは、私だけではありません。私たちは皆、学び、変わりました。そして、ここで出会った何かが、世界の見方を、そして自分自身の見方を変えてくれました。国際大学は、ただの「学校」ではなく、「家」になったのです。国際大学は、私たちにビジネスだけでなく、多様性を受け入れること、不確実な未来にも負けないしなやかさ、広い視野と勇気ある心で世界を見る力を、教えてくれました。私たちは、ただ学位を得ただけでなく、「新しい世界の見方」も手に入れたのです。

そして今、卒業帽を空に投げ、次の章へ進もうとしている私たちは、未来に対して「恐れ」ではなく「勇気」を持って向かっていきましょう。
この先の道が、いつもはっきり見えるとは限りません。でも、IUJで学んだ私たちなら、柔軟さと粘り強さで、きっと切り開いていけるはずです。
これからも、自分の「快適ゾーン」から出ていくことを恐れずにいましょう。そこにこそ、本当の成長があるのですから。

最後に、この旅を可能にしてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
先生方へ。私たちを学生としてではなく、未来のリーダーとして接してくださり、常に挑戦を与えてくださって、ありがとうございました。
IUJの職員の皆様へ。舞台裏でのご尽力によって、この遠く小さな町が、私たちの「世界」と「家」になりました。
そして、大切な友人たちへ、Aira, Eya, Jiji, Toni, and Yusuke。特に私を家族のように迎えてくれたフィリピン・コミュニティの皆さん、ありがとう。たくさんの笑いと、共に分かち合った思い出は、一生の宝物です。
私の家族へ。ネパールで早朝からYouTubeで見守ってくれている父母、兄弟姉妹へ。小さな娘を信じて、この旅に送り出してくれてありがとう。
そして、私のロールモデルである姉のRenjiへ。あなたの目を通して、私はこの瞬間を夢見る勇気を得ました。ありがとう。

そして、国際経営学研究科2025年修了生の皆さん。おめでとうございます。
私たちはやり遂げました。快適な場所から一歩踏み出し、毎日自分に挑戦し、この旅を精一杯生き抜きました。
これからも、成長のために「不快なこと」に飛び込んでいきましょう。
本当にありがとうございました。そして、改めて、心からおめでとうございます!

 

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