学長メッセージ

わが国際大学(IUJ)は、きわめてユニークな大学です。

創立者中山素平（元日本興業銀行頭取）による1982年の創設以来、40周年を2022年に迎えました。その長い歴史の一コマ一コマに、

日本の内外のさまざまな方々からのご支援がありました。心からの感謝を申し上げます。

この40年の間に、大学は大きく変わってきました。

創立時には主に日本の企業人を中心に、グローバル人材を育てるというミッションでスタートしましたが、現在は外国人留学生が学生全体の９割近くです。日本という国にありながら英語だけを授業言語として、世界標準の大学院少人数教育を国際関係学と国際経営学という分野で行う、というユニークさが、50カ国以上の国々の将来を担うリーダー候補者を引きつけることになりました。そして、外国人学生の７割近くが国際協力機構（JICA）を含む日本政府の奨学金支援を受けています。

そして本学には開学以来、全寮制という基本方針があり、大学院生たちはキャンパス内で英語での濃密な24時間国際交流の毎日です。これは、日本という壁を突き破った、じつにユニークな大学環境です。日本人が学ぶ場所としても、外国人が日本を学ぶ場としても、日本の宝とでも呼ぶべき存在だと思います。

40周年を機会に、大学としてのミッションはグローバル人材の育成と不変に保ちつつ、より具体的に次の３つのコンセプトを強調していくよう、将来構想ビジョンを発表しました。

１．世界を学び、日本を学ぶ場

世界の標準理論を学び、日本の発展の論理も学ぶ

２．世界が協力する場

キャンパス内で、50を超える国の人々が協力しあっている

３．新潟・南魚沼に溶け込む大学

地域と国際色豊かな学生との交流があり、地域への国際貢献がある

今後もそのユニークさを活かして、日本のためになる大学としてますます発展させていく所存です。
みなさんの大きな支援を、ぜひお願いいたします。