国際大学
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在学生・修了生の声What Our Studentsand Alumni Say 薬学部を卒業し、ドラッグストアに薬剤師として就職しました。ドラッグストアではOTC(一般用医薬品)の販売担当として、接客も経験しました。薬剤師として調剤の仕事をイメージしていたのですが、売り場に立ったことでマーケティングやマネジメントについてもっと知りたいという思いが起こったのです。 その後、外資系の製薬会社に転職し、MR(医薬情報担当者)として働きました。いま、製薬業界では、MR よりもさらに高度な専門知識を持ち、医薬品の情報提供を支援するMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)という職種が注目されています。今後は、このMSLの立場でさまざまなヒトやモノをつなぐ「橋渡し役」として日本の医薬業界に貢献したい、そのためにも国際的な視野で経営学や経済学を学んで知見を広げたい、と考えるようになりました。 海外留学も検討しましたが、国内のMBAプログラムのなかで授業がすべて英語で行われ、留学生が多く、入学時に入寮が義務付けられる国際大学の存在を知りました。そしてこのような国際的な環境にある国際大学で学ぶことが、最良の選択だと判断しました。 私はまだ英語が得意とは言えませんが、継続して英語の習熟に努めています。英語での授業に追いつくのは大変ですが、学生同士の勉強会や、ティーチングアシスタントのサポートも受けながら、必死に勉強をしています。 また、留学生を含めて寮で共同生活をしていることが、がんばろうという気持ちの維持につながっています。寮での生活で何か不便なことが起きても、お互い工夫し合い、助け合いながら生活することで、家族のような共同体の意識が働いている気がします。 多様な文化や習慣、価値観を持った人たちが集まる国際大学は、真にグローバルな環境を持った大学です。そして、私のような職歴を持つ人間が在籍していることも、国際大学が開かれた大学であることの証しだと思っています。 MBA取得には新入社員のころから興味があり、20 代のとき、社内公募で国際大学への派遣を志望したことがありました。そのときは落選したのですが、37 歳のときに今度は人事発令の形で、10 年前に希望した国際大学に入学できることになりました。 学生のころから英語に力を入れていましたし、会社では法務部に所属して、海外の相手先と契約内容などの交渉で日常的に英語を使っていました。ですから、英語で行われる講義は理解できました。しかし試験問題で使われる表現が特殊で、問題の意味が理解できないこともあり、さらに勉強する必要がありました。 国際大学はASEANからの留学生が多いためか、講義でアジアの企業を取り上げることが多いのが特徴です。異文化マネジメントの講義も充実していました。また、航空業界では新しい戦略の例としてLCC(ローコストキャリア)が取り上げられることも多かったですね。そんなときは、航空業界から来ている私がいつも発言を求められました。自分の意見が議論の流れを決めることもあったので、気を引き締めて発言しました。結果的にですが、修士論文もLCC をテーマにしました。 外国人との交流には仕事を通じてそれなりに慣れているつもりでしたが、留学生たちの学ぶことに対する積極性にはカルチャーショックを受けました。彼らは、分からないことは納得のいくまで、先生方に食い下がって質問します。そんな熱心な姿勢にはとても刺激を受けました。 会社に戻ってからは、機材などの調達を担当する部署で、海外の取引先との交渉を担うことになりました。さまざまな国の方々と毎日のように交渉していますが、国際大学での議論で身に付けた英語と、講義で学んだ「異文化マネジメント」のスキルを生かすことができていると思います。 今度、来日する同級生たちと同窓会を開く予定です。みんなが学んだことを仕事にどう生かしているのか、聞き合うのが今から楽しみです。多様な人材が集まった真にグローバルな環境で学ぶ講義室の前にはコーヒーが飲めるスペースも。学生同士の会話でも自身の価値観が広がる国際経営学研究科 MBAプログラム 2年石井夕美 さん国際経営学研究科 MBAプログラム 修了全日本空輸岡崎雄一郎 さん在学生の声学んだ「異文化マネジメント」を今の仕事で生かす修了生の声International University of Japan 国際大学 11

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