2026/06/03

橘川武郎学長がNHKラジオ「Nらじ」に出演。再生可能エネルギーの課題と今後の展望を解説

エネルギー分野・経営史を専門とする本学学長の橘川武郎氏が、2026年6月2日放送のNHKラジオ「Nらじ」にスタジオ出演し、「世界で加速する再生可能エネルギー 日本は?」をテーマに解説を行いました。

番組では、イラン情勢の緊迫化を背景としたエネルギー安全保障の課題や、世界的に進む再生可能エネルギーへの移行について取り上げられました。橘川学長は、日本は再生可能エネルギーの導入が欧州諸国と比べて遅れていると指摘。原子力発電の再稼働や次世代エネルギー技術の開発は重要である一方で、実用化には時間を要することから、「この10年をどう乗り切るか」という視点に立った具体的なエネルギー戦略の必要性を強調しました。

また、次世代太陽電池であるペロブスカイト太陽電池や次世代地熱発電の可能性について紹介するとともに、営農型太陽光発電が農業と再生可能エネルギーの両立に貢献する可能性にも言及しました。橘川学長は、新潟県産コシヒカリを例に挙げ、近年の猛暑による品質への影響に触れながら、農地の日射を調整できる営農型太陽光発電が、農業生産を支えながら再生可能エネルギーを導入する選択肢の一つになり得ると説明しました。

さらに、再生可能エネルギーの普及においては、技術革新だけでなく地域住民の理解と参加が不可欠であると強調。海外では住民が事業に参画し利益を共有する仕組みが普及している事例を紹介し、日本においても自治体が調整役となり、地域との信頼関係を築きながら導入を進めていく重要性について説明しました。

橘川学長は、秋田県や大分県における地熱発電の先進事例や、デンマークにおける地域参加型の再生可能エネルギー事業を紹介しながら、エネルギー安全保障、技術革新、地域社会との連携をいかに両立させるかという視点から、日本のエネルギー政策の課題と今後の展望について解説しました。

※出演番組: NHKラジオ「Nらじ」(2026年6月2日放送)「世界で加速する再生可能エネルギー 日本は?」