武藤 太一

2013年修了

大成建設株式会社

「国際大学」、日本国内では決して有名とは言えない大学院大学。豊かな水と自然に囲まれた南魚沼の一角にそびえる国際色豊かな学校こそが、国際大学である。正直なところ、東京や大阪などの大都市から来た人にとっては、国際大学と浦佐の町の独特な環境に戸惑いと驚きを隠せないかもしれない。私もそんな一人である。

会社より突然の辞令で、予期せぬ国内留学を経験することとなった。

IDP(国際開発学プログラム)は文字通り経済学修士を目指すコースであり、1年目は必修科目を中心にマクロ経済、ミクロ経済、数学、統計学、計量経済学等の基礎をみっちり教わることになる。2年目は学生個々のバックグラウンドや希望進路に応じた選択科目を中心に履修し、より掘り下げた形で専門知識を学び、同時に修士論文完成を目指す。全コースにわたって、完全英語でのレクチャーとなるが、例え日本語で教わったとしても非常にタフなコースばかりであった。

IDP(およびPMPP:公共経営・政策分析プログラム)の特徴は何と言っても、開発途上国からの留学生の多さと日本人学生の少なさであろう。海外からの留学生たちは、その国を将来背負って立つ幹部候補生たちであり、毎年のようにタレントが揃う。そうしたメンバーたちとクラスメートとして、過ごした約2年間はかけがえのない経験となった。学業ではともに難問に立ち向かって解決策を見出し、またそれ以外でも同じ釜の飯を喰って過ごした日々は国境を越えてゆるぎない人間関係と絆という財産を築き上げることができた。今後は自身のビジネスキャリアアップとともに、海外から来たクラスメートが国に戻ってどのような活躍をしてくれるのかが大変楽しみである。


中澤 奈央

2014年修了

日本国際協力センター

「学部時代に、国際協力のボランティアサークルに入りました。そこでの活動を通して、発展途上国の子供たちの教育環境について、より深く学びたいと考えるようになりました。海外で学びたいという希望と、見識を深めたいという思いをかなえるために、大学3年生のときに1年間、米国に留学しました。学部では英文学を専攻していたので、卒業時にそのまま就職しようか、国際協力や国際関係について深く学ぶために大学院に進もうか、悩みました。もう一度留学をしたいという思いも、捨てきれずにいました。そんなとき、国際協力に関する情報誌で目にしたのが、国際大学でした。国際関係学を学べること、海外留学と同等の国際的な環境にあること、授業はすべて英語であることを知り、受験することにしました。私自身が新潟市出身だったので、同じ新潟県にある国際大学を身近に感じたということもありました。入学してすぐ、海外留学での経験以上に、さまざまな国との文化の違いを肌で感じることができる大学だと思いました。米国留学時はホストファミリーの家とシェアハウスで暮らしていたため、自分の部屋に戻れば、大学生活から離れた環境となります。しかし、国際大学では寮生活なので、寮生全員と顔なじみになります。大学の延長に寮生活があり、寮生活の延長に大学があるという感じでした。授業では、学部のときに学んでいなかった経済学や統計学の専門用語を聞き取るのに注力しました。しかし1年生には2年生がティーチングアシスタントとしてサポートしてくれましたし、先生方も丁寧に教えてくれましたので、苦労したという思いはありません。修士論文は、学部時代からの思いと関連のある「インドネシアの所得格差と教育の因果関係」をテーマにしました。日本国際協力センターでの勤務は始まったばかりですが、自分自身のテーマでもある「貧困と教育環境の改善」について、国際大学で学んだことを生かして取り組んでいきたいと思っています。